CASE.1
休日は足を伸ばして横須賀ドライブが最高!
「ペリー来航の地」や「米海軍」などで有名な横須賀市は、神奈川県の三浦半島の中ほどにある街で、ドライブの途中に思わず立ち寄りたくなるような観光スポットやグルメスポットが盛りだくさんです。
歴史の転換点となった街
横須賀は江戸の鎖国政策時代以来、一番最初に外国に触れた地域です。かの有名な黒船の来航でペリーが来航した場所は「ペリー公園」として観光地になっています。観光サイトでは「ペリー記念館ではペリー来航に関する歴史的資料や模型を展示しています」というあまり興味の湧かない紹介しかされていませんが、侮るなかれ。公園や記念館はとても綺麗で写真映えしますし、ペリー上陸を記念して建てられた記念碑があるのですが、その碑文は「初代内閣総理大臣の伊藤博文が書いた」など誰もが知っている歴史ワードで盛り上がれるスポットですよ。個人的にはペリー執筆の「日本遠征記」複製版が展示されていて面白かったです。
■横須賀市 くりはま花の国:ペリー公園について
https://www.kanagawaparks.com/kurihama-perry/perry/
もう一つ、先日ちょうど行ってきた観音崎灯台のウンチクを披露すると、日本で初めての洋式灯台である観音崎公園の「観音崎灯台」は、江戸条約で「安全な船舶運航のために灯台を建設する」と約束したことから建てられたそうです。開国への気勢を感じますね。関東大地震などのため現在の灯台は3代目だそうです。
軍港としての歴史
横須賀について語る上で外せないのが、海軍との関わりです。今でこそ米海軍の街として有名ですが、第2次大戦前は日本軍の重要な軍港で、だからこそ米軍に接収されたとも言えるのでしょう。江戸時代に製鉄所だった場所が、明治時代には造船所として運用されるようになり、その後、広島の呉、長崎の佐世保、京都の舞鶴、の3都市と横須賀市で構成される「旧軍港四市」として発展しました。軍港四市の中でも横須賀港に日本海軍を統括する機関が設置され、重要な拠点だったと思われます。
横須賀市はそんな歴史をうまく観光事業に結びつけていて、米軍基地と地元の住民・事業者などが協力しているように思います。米軍基地というとマイナスイメージかもしれませんが、地域との協力体勢ができていればそう悲観するものでもないと思います。組織の方向性を決定づけるのは上の方々ですが、現状基地があることは変わらないんですから現場ではできるだけ住みよく共存できるといいですよね。
「YOKOSUKA軍港めぐり」は横須賀で非常に有名な観光ツアーで、日米の艦船を間近で見学できます。迫力の軍艦群が格好良く子供の頃は大好きで、連れて行ってくれとよく親にせがんでいました。米海軍基地内に入ることができる「日米親善よこすかスプリングフェスタ」も、観光客や地元の人に大人気です。この他にも、「横須賀開国祭」「よこすかみこしパレード」や「開国花火大会」など、国際色豊かな横須賀ならではのイベントが数多く開催されています。
横須賀市観光情報サイト「ここはヨコスカ」
https://www.cocoyoko.net/event/genre/festival/
グルメやショッピングも横須賀カラー
米海軍基地周辺には、横須賀生まれの「スカジャン」の専門ショップやミリタリーショップが数多く立ち並んでいます。横須賀グルメで有名な「よこすか海軍カレー」のお店や、「横須賀海上自衛隊カレー」など、カレー店は横須賀グルメの定番です。長期間海の上に滞在する海上自衛隊は、曜日感覚を保つために金曜日をカレーの日としており、各艦隊のカレーが一般の人でも楽しめるようになっていることからご当地名物となっていきました。横須賀市の認定がないと提供できない「ヨコスカネイビーバーガー」や「ヨコスカチェリーチーズケーキ」も人気のメニューです。
レジャースポットも充実
「長井海の手公園ソレイユの丘」や「猿島」、「くりはま花の国」などは、自然豊かな横須賀らしいレジャースポットです。長井海の手公園ソレイユの丘には、池遊びやバーベキュー、オートキャンプ、地元野菜の収穫体験、動物とのふれあい体験、日帰り湯など、広大な敷地の中に1日では遊びきれないレジャースポットがぎっしりと詰まっています。国史跡として指定されている無人島の猿島は、ジブリ映画の世界観に似ているともいわれています。